2022年11月07日

コラム更新が遅れ、申し訳ありません。さぼっているうちに季節はすっかり秋にかわりました。クリニックにも、季節の変わり目に特有の自律神経失調症状や冷えから来る諸症状で来院される方が増えています。

いまから丁度３０年前に、留学先のNYで２度目の秋を迎えました。セントラルパークの木々が色付き、人工池の湖面に残暑の陰を写す様はとても美しいものでした。残暑という英語がわからなくて、ラボの同僚に聞いたら、indian summerというんだと教えてくれました。そんなindian summerの週末に、国連に勤めていた友人のNさんとマンハッタン島の北端にあるクロイスター美術館を尋ねた事がありました。ここも紅葉が見事でしたが、それよりも感動したのは、各所にのこる欧州の香りでした。中世のフランスの僧院をそのまま移転した回廊の中庭や、古いタペストリーやステンドグラスで飾られた石室の隅から、中世の僧や修道女が現れそうな感じがしたものです。

つい先日、音信不通だったNさんが、クリニックに電話を国際電話を掛けてきてくれました。現地で結婚され西海岸へ以移住されたこと、会計士の資格をとって会計事務所ではたらいているとの事、なによりも元気で幸せに暮らされている事を知って、心の隙間が埋まったような安堵感をおぼえました。そして、UCLA に通っている娘さんも医者になって、私と同じ女性医学の道を志望されている事を知らされました。この夏に、古い写真やメモを整理して留学記をまとめたばかりだったので、そのタイミングに神の采配を感じた次第です。

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