院長コラム

倭人の2倍歴

2022年01月06日

 突然ですが、貴女が一人無人島へ流されたとしましょう。どうやって日時を数えましょうか。スマホや携帯はもちろん使えませんよ。便利なのは 毎日登って来る月の満ち欠けではないでしょうか。貴女は満月が来るたびに、洞窟の壁に印をつけて簡易カレンダーを作るかもしれません。(太陰暦の完成ですね。)古代の人たちが最初に作った暦も、おそらくこのようなものだったと思うのです。
 旧約聖書の創世記5章には、アダムからノアに至る10代の系図が記されていますが、そこに名を連ねる人々は驚くほど長寿です。
アダムが930歳、ノアが950歳と、常識では考えられないほどの長生きをしています。
 古代の人たちが月の満ち欠けに合わせて歳を重ねると考えていたとしたらどうでしょう。月の満ち欠けの周期(朔望月)は およそ29.53日ですから 現在の1年(365日)は約12.36ヶ月です。そうすると930歳のアダムは75歳で没したことになり、同様に箱船で有名なノアは76歳で亡くなったことになります。(当時としては なお長寿であったでしょうが、)ノアの洪水伝説は ギルガメッシュなど古代メソポタミアで成立した神話にも記されています。古代メソポタミアでは太陰暦が使用されていたので、一月ごとに歳を数えたとしても さして不思議はありません。
 さて 前回にお伝えした古代天皇の長寿の件ですが、中国の古書に「倭人の2倍歴」というのがあるのをご存知でしょうか。「魏略いわく、(倭国では)その習俗は正歳四節(陰暦の暦)を知らず、ただ春に耕し、秋に収穫したことを数えて年紀となす。」(裴松之:三国志注釈版)簡単に言えば 古代の倭人が一年を耕作期(春夏)と収穫期(秋冬)の二つに分けて数えていた可能性がある訳です。そうすると 古事記に出て来る168歳(崇神天皇)という没年も 84歳という事になり、なんとか現代科学の常識に収まる。現代人の都合のよいように古代の文献を改竄してはいけないーーとおしかりを受けそうですが、戦前のように記紀を正史とせよと言っているわけではありません。素晴らしい日本の古典を荒唐無稽な神話と決めつけて、その歴史的意義を問わないという態度は如何なものかと残念に思うだけなのです。

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