院長コラム

三浦の大介 百六つの謎

2022年12月28日

なぜ89歳で亡くなった三浦義明が「三浦の大介 百六つ」と云われるようになったのでしょうか。その謎を解明するためには、石橋山の戦いに破れた源頼朝の動向から説明する必要があります。

九死に一生を救ってくれた恩人

戦いに敗れ、配下の武将も散り散りになり少人数で箱根の山中を逃げ回り、漸く海岸沿いの 真鶴にたどり着いた頼朝軍。そこから海路安房へと船出し再起を図ったのですが、従ったのは、わずか七騎の側近たち。相模湾渡り房総半島へ向かって進む小舟の前に、三浦半島の方向から武者をのせた船団が現れます。これが平家方の軍船であれば、頼朝の命運は尽きてしまいます。しかし、それは三浦の大介が自らを犠牲にして逃がした三浦党の武者達でした。頼朝は三浦の加勢を得て無事に阿波の国へたどり着くことができたのです。房総半島の軍勢を従えた頼朝は、捲土重来、鎌倉へ入城します。(この相模湾での三浦勢との合流は、日本史に置ける名シーンの一つだと司馬遼太郎先生も書いておられます。)

89+17=106

鎌倉幕府をたてた頼朝は、自らを犠牲にして援軍を送ってくれた三浦義明の恩を忘れませんでした。盛大に行われた義明の17回忌法要で頼朝は亡き老将に「あなたは今も私の中で生きている」と語りかけます。義明が亡くなった89歳に頼朝の心のなかで生きていた17年分の年齢を足して「百六つ」。これこそが「三浦の大介 百六つ」言われる所以なのだそうです。いつまでも命を救ってくれた恩を忘れない、感動的なお話ですね。

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