院長コラム

池田の猪買い

2026年02月14日

 

先週末は、全国で記録的な大雪を記録し、クリニックのある阪急川西能勢口の駅前でも、町中が真っ白になる程の積雪を体験しました。上の写真は、家の小さな庭に佇む愛犬のティアラです。北国の牧羊犬の血をひく犬種で、雪景色がよく似合います。自宅の前の公園から猪名川越しに臨む池田の五月山は、山中が白く煙って、まるで浮世絵の世界のようでした。川向かいの池田市は、今は北摂有数のベッドタウンですが、昔は猪の生息するのどかな山里でした。上方落語の「池田の猪買い」は、冬の雪の日に、大阪から池田まで歩いて猪の肉を買いに行く話です。医学の発達しなかった昔は、いろいろな民間療法が盛んでした。自らの不始末で淋病にかかってしまった若い男が、近所のご隠居の甚兵衛さんに相談したところ、この病気は冷えが良くないと聞かされます。物知りの甚兵衛さんによると、体を芯から温めるためには新鮮な猪の肉が必要とも。そこで翌朝、防寒着を着込んで池田に向かうわけです。今なら、阪急宝塚線の急行で、20分ちょっとですが、当時はもちろん交通機関はなく、しかも淀川や神崎川を渡し船で越えていかねばなりません。甚兵衛さんの語るその道順が、一つの聞かせどころになっています。少し長いですが、故米朝師匠の高座から起こしてみましょう。

ここから丼池筋(どぶいけすじ)をどーんと北へ突き当たる。どころが、この丼池の北浜には橋が無い。すこーし左へ行くと淀屋橋という橋がある。これを渡って、大江橋、蜆橋(しじみばし)と橋を3つ渡る。やがて お初天神の西門のところに「紅卯」(べにう)と言う寿司屋の看板が見えてくる。この看板が目印じゃ。そこから北へ進む一本道。十三(じゅうそう)の渡し、三国(みくに)の渡しと渡しをふたつ越え、服部の天神さんを横目に殺して岡町から石橋。それを抜けると池田じゃ。池田でも街中ではあかんのやで。山の手に掛かって、山猟師の六大夫さんを尋ねていきなはれ。大阪まで聞こえた猪撃ちの名人じゃ。

この後、この若い男は、六大夫さんと猟犬のサンに連れられて、雪に覆われた山間で猪狩りを体験するのですが、その様子は、実際の落語を聞いて楽しんでいただけたらと思います。江戸時代は、今よりずっと寒かったようです。歴史的には、14世紀から19世紀半ばまでは「小氷期」と呼ばれるミニ氷河期でした。淀川や大阪城のお堀が凍りついたという記録も残っています。近年は地球温暖化の影響でしょうか。このような寒波は、滅多にこなくなりました。雪国の人たちには申し訳ないのですが、久しぶりに雪景色を堪能できた週末でした。

池田市の旧商店街には、落語ミュージアムがあり、大きな絵が壁いっぱいに 落語の世界が描かれています。

 

 

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