院長コラム

美人画の系譜

2021年01月13日

あけましておめでとうございます。唐の疫が国中を覆い、緊急事態宣言が発令されるなどの暗い雰囲気でスタートした令和3年。待ち合い室の絵を換えて、明るい雰囲気を演出しました。去年かけていた葛飾応為の夜桜美人図は光と陰の表現が見事でしたが、ちょっと暗い感じが気になっていましたので、今年は明治末から大正期にかけて活躍した池田蕉園の「夕くれ」と「さつき」に致しました。(肉筆模写ですが、和紙にいい感じに描かれています。)明るいタッチと楽しげなテーマで職員や家人にも好評です。

日本画における美人画は、明治から昭和初期に全盛期を迎え、一流画家の作品が小説本の挿絵や百貨店やビール会社のポスターに多用され、絶大な人気を博しました。明治期の美人画の系譜を辿ると、大きく二つの流れがみえてきます。竹内栖鳳〜上村松園に代表される円山四条派の流れをくむ写実的な京都画壇と、鏑木清方〜伊東深水に代表される江戸の浮世絵を起源とする庶民的な東京画壇です。(「美人づくし」芸術新聞社2016)清方の同門には早逝の天才美人画家 池田(榊原)蕉園がいます。鹿鳴館に出入りするような名門の家に生まれ、子供の頃から画才や文才に恵まれた蕉園。彼女の描くはかなく夢見るような美人画は同時代の竹久夢二と比較されますが、蕉園が夢二の画風に影響を与えたと言われています。蕉園は大恋愛の上に結ばれた兄弟子の伊藤輝方と共同で数々の文展入賞を果し、当時は相当な人気を誇っていました。しかし結核の急性増悪で31歳の短い生涯を閉じてしまいます。その美しい死に顔をみた泉鏡花が「焼かずに土葬にしなければいけない」と叫んだという逸話も残っています。戦後、蕉園や輝方の作品は、一部のコレクターをのぞいては注目されなくなりましたが、近年再評価され、今では美人画展覧会の目玉の一つになっています。

 

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